【まとめ】人間関係がうまくいかない人の特徴と解決方法【良い・悪い】

【まとめ】人間関係がうまくいかない人の特徴と解決方法【良い・悪い】

「いつも人間関係がうまくいかない…」そんな風に悩んでいませんか?

もしかすると、人間関係がうまくいかない原因はあなた自身にあるかもしれません。

でも、自分の悪いところに自分で気づくのは難しいもの。

そこで今回は、人間関係がうまくいかない人の特徴をご紹介すると共に、ぜひ試してほしい解決方法を解説します。

また、「人間関係がうまくいかないときに、これだけは絶対避けるべき!」というNG行動もご紹介します。

この記事を読めば、明日からの人間関係を改善する具体的な方法が分かるはずです。

人間関係がうまくいかない人の特徴とは?

自己中心的な性格

あなたはこんな行動をしていませんか?

  • 自慢話ばかりする
  • 人との約束を守らない
  • 自分の主張ばかりする

このように自己中心的な行動を繰り返す人は、常に自分の欲求を満たすことが最優先。

他者のことも欲求を満たす道具のように利用してしまいます。

もちろん、道具扱いされた他者は不快になり、次第に離れていきます。

その結果、自己中心的な性格の人は孤立してしまうのです。

他者と自分を比べ過ぎる

他者と自分を比べる人は、「他者に劣等感を抱く人」と「他者より優位に立ちたい人」の2パターンに分かれます。

【他者に劣等感を抱く人】

  • 他者にどう見られるかがいつも不安
  • 人と比べて「自分はダメだ」と思う
  • 相手の顔色ばかりうかがってしまう

【他者より優位に立ちたい人】

  • 人より高価な洋服や持ち物を持っていたい
  • 人からうらやましがられたい
  • 勝ち組の人生を歩みたい

他者に劣等感を抱く人は、他者に対して萎縮し、心を開いた関わりができません。

逆に、他者より優位に立ちたがる人は、いつも他者を見下すため、距離を置かれてしまうのです。

コミュニケーションがうまくいかない

人間関係を構築する基本は「コミュニケーション」です。

そのコミュニケーションに問題がある場合、人間関係がうまくいかない原因となります。

例えば、

  • 挨拶されても、小声でゴニョゴニョ言うだけ
  • 話しかけられても、無視してしまう
  • 自分ばかり一方的に話して、相手に話すタイミングを与えない

といった状態だと、相手はあなたとのコミュニケーションを楽しめません。

そのため、関係を深める機会も失ってしまうのです。

また、人間関係がうまくいかないときは成長するチャンス【行動せよ】でも、人間関係がうまくいかないときの原因や解決方法を解説しています。こちらもあわせてご覧ください。

人間関係がうまくいかない時の良い解決方法

挨拶・謝罪・感謝を忘れない

良好な人間関係を築くためには、挨拶・謝罪・感謝の3つを心掛けるようにしましょう。

この3つには次のような役割があります。

  • 挨拶:相手と仲良くしていきたい気持ちを表現します
  • 謝罪:相手の大切なものを傷つけてしまった申し訳なさを伝えます
  • 感謝:相手の大切なものを分けてくれたことへの喜びを伝えます

「あまり面白い話はできない」「上手に話せない」という人でも、この3つを意識すれば、相手を大切に思う気持ちを示し、信頼関係を構築することが可能です。

できたこと・良かったことを記録に残す

他者と自分を比べてしまう人に足りないのは、「自信」です。

自分の判断を信じられないからこそ、他者からの評価ばかり信じてしまうのです。

私たちは、できたことや良かったことよりも、「できなかったこと」「悪かったこと」を記憶しやすい傾向があります。

これらの記憶があれば、次に同じことが起きた時に対処しやすくなるためです。

しかし、「できなかったこと」や「悪かったこと」にばかり注目していると、「自分には何もできない」「自分は運が悪い」と、どんどん自信を失ってしまいます。

だからこそ、自信を高めるためには、「自分にもできる」「良いこともあった」という事実を1つ1つ確認していく必要があります。

そのために「できたこと」や「良かったこと」をノートにメモしていきましょう。

例えば、

  • 朝早く起きた
  • 部屋の掃除をした
  • 定時で帰れた

など、本当にささいな「できた」や「良かった」も記録していくのです。

そして、「自分はダメだ」と思ったときに、そのノートを見返してみてください。

「自分も頑張っている」「嫌なことばかりじゃない」と、前向きに生きていく自信を取り戻せるはずです。

会話のキャッチボールを意識する

人間関係の基本は「会話」です。

この会話がうまくいかない人は、話す相手とキャッチボールをしている意識を持ちましょう。

  • 今どちらがボールを持っているか(話すのはどちらか)
  • 相手はボールをキャッチする準備が出来ているか(相手は話を聴く準備が出来ているか)
  • 相手のボールはどんな形か(何の話題を投げかけているか)
  • 相手がボールを投げる力はどのくらいか(声の大きさ・口調・表情など)

を観察し、相手からのボールをしっかりキャッチすると共に、相手がキャッチしやすいボールを投げ返すことが大切です。

人間関係がうまくいかない時の悪い解決方法

人間関係を避ける

人間関係がうまくいかないからと避けてしまうと、人間関係で必要なスキルを育む機会を失ってしまいます。

その結果、いざ人と関わったときに失敗が増え、さらに「うまくいかない」という思いを強める悪循環(図1)に陥ってしまいます。

図1人間関係を避ける悪循環(人間関係を育めない)

また、うまくいかないときに人間関係を避けると、人間関係を失敗で終わらせたままになってしまいます。

すると、「次も失敗するのでは…」と、人間関係を築くことに怖さを感じるようになります。

その結果、人前に出ると「失敗したらどうしよう」と萎縮し、かえってうまくいかない状況に陥ってしまうのです。(図2)

図2人間関係を避ける悪循環(人間関係の失敗を恐れる)

うまくいかない原因を他者に押し付ける

人間関係がうまくいかないときに「彼女に協調性がないからだ」「彼が話を聴いていないから!」など、原因を他者に押し付けるのはNG。

人間関係は、自分と相手の双方で作るもの。

そのため、相手の悪い面を引き出しているのはあなたである可能性があります。

例えば、相手が協調性なく振る舞うのは、あなたがそのワガママにNOを言えずにいるからかもしれないのです。

他者のせいにすれば、一時的にスッキリするかもしれません。

しかし、何も状況は変わらず、ストレスは溜まるばかりです。

それよりは「自分に悪いところはなかったか」「自分にできることはないか」を考える方が生産的ですし、これからの人間関係にも役立つでしょう。

まとめ

今回は、人間関係がうまくいかない人の特徴と解決方法をご紹介しました。

人間関係がうまくいかない人の特徴としては、

  • 自己中心的な性格
  • 他者と自分を比べ過ぎる
  • コミュニケーションがうまくいかない

といったものが挙げられます。

また、人間関係がうまくいかない時には、

  • 「挨拶・謝罪・感謝」を忘れない
  • できたことや良かったことを記録に残す
  • 会話のキャッチボールを意識する

という3点を意識することで、人間関係の改善に近づけます。

一方、人間関係がうまくいかないときに、人間関係を避けたり、うまくいかない原因を他者に押し付けたりすると、それ以降の人間関係にも行き詰ってしまいます。

ぜひ、この記事でご紹介した解決方法を取り入れ、より良い人間関係を築いていってくださいね。

公認心理師・臨床心理士。これまで精神科・児童相談所・療育施設などで臨床経験を重ね、現在はスクールカウンセラーとして勤務。そのかたわらでライター活動にも取り組んでいる。