「友達が作れない」「同僚とそりが合わない」「苦手な人とどう接すればいいのか」…など、時代・年齢・性別を問わず、人間関係の悩みは尽きません。
そのため、多くの人が「どうすれば人間関係の悩みを解決できるのか」を考え、自分なりの答えを言葉にしてきました。
それは偉人による「名言」となって、今もなお語り継がれています。
この記事では
- 良好な人間関係を保ちたい
- うまくいかない人間関係を解決したい
- 人間関係の疲れを癒したい
という3つのニーズを満たす偉人の名言を心理学の観点も合わせてご紹介します。
今抱えている人間関係のお悩みに合わせて読んでみてください。
読み終わった頃には、明日からどうすれば良いか見えてくるはずです。
良好な人間関係を保つヒントとなる名言
良好な人間関係の名言1:ピーター・ドラッガー
多くの人が、話上手だから人との関係は得意だと思っている。対人関係のポイントが聞く力にあることを知らない。
ピーター・ドラッガー
日本でも有名な経営学者であるドラッガーが残した名言です。
人は誰しも「自分のことを認めてほしい」「自分の話を聴いてほしい」と思っています。
そのため、信頼関係を構築するには相手に寄り添い、話を聴く「傾聴」の姿勢が大切です。
良好な人間関係の名言2:デール・カーネギー
人は誰でも、他人よりも何らかの点で優れていると考えていることを忘れてはならない。相手の心を確実に掴む方法は、相手が相手なりの重要人物であるとそれとなく、あるいは心から認めてやることである。
デール・カーネギー
アメリカの実業家であるカーネギーは、他人に気持ちよく動いてもらう方法について、『人を動かす』をはじめ、数々の著書にまとめてきました。
そんなカーネギーだからこそ言える、説得力のある名言です。
人にはしてもらったことを同じように返したくなる「返報性の法則」があります。
そのため、相手を重要人物として扱えば、相手からも同じように接してもらえるのです。
良好な人間関係の名言3:ゲーテ
人間の最大の罪は不機嫌である。
ゲーテ
ドイツで小説家・詩人・劇作家として活躍したゲーテによる名言です。
不機嫌そうにしていると、「八つ当たりされそう」と怖がる周囲の人たちから、距離を置かれてしまいます。
その結果、「仲間外れにされている!」とさらに不機嫌な気持ちが高まり、ますます周囲の人は怖がる…という悪循環に陥ってしまいます。
良好な人間関係を築こうと思うなら、自分自身が機嫌よく、笑顔で他人に接することが大切です。
もっとも良好な人間関係を維持する方法を知りたい場合は、【簡単】人間関係に役立つ心理学のテクニック【明日から使える】にすぐに使える心理学テクニックをまとめていますので、チェックしてみてください。
うまくいかない人間関係の解決に役立つ名言
うまくいかない人間関係の名言1:エイブラハム・リンカーン
細道で犬に出会ったら、権利を主張して咬みつかれるよりも、犬に道を譲った方が賢明だ。たとえ犬を殺したとて、咬まれた傷は治らない。
エイブラハム・リンカーン
アメリカの第16代大統領リンカーンによる名言です。
本来であれば、お互いに意見が違ったとしても、話し合いで解決するのが理想的な人間関係です。
しかし、残念ながら全く他人の意見を聞かず、理不尽なふるまいをする人も世の中にはいます。
そういう人と出会ったら、自分の心や身体が傷つけられる前に、とにかく相手から距離を取ることも大切です。
うまくいかない人間関係の名言2:マハトマ・ガンジー
弱い者ほど相手を許すことができない。許すということは、強さの証だ。
マハトマ・ガンジー
インドで政治的指導者となったガンジーの「非暴力・不服従」の姿勢を表すような名言です。
本当に強い人は、誰が何と言おうと「自分は正しい」「自分は自分のやるべきことをする」と信じているため、傷つけられたことにも固執しません。
しかし、弱い人は自分で自分の正しさを信じられないため、相手が「私が間違っていた」「あなたが正しい」と認めるまで、相手を許さず、責め続けてしまいます。
うまくいかない人間関係の名言3:ニーチェ
人が意見に反対するときは、大抵その伝え方が気にくわないときである。
ニーチェ
ドイツの哲学者ニーチェによる名言です。
妻が夫に皿洗いを頼むときに「皿洗いくらいしてよね、全くいつも私ばっかり…」と言うと、当然、夫もイライラして「お前だって、手抜き料理ばっかりじゃないか!」と反論し、大ゲンカになってしまうかもしれません。
しかし、「今、忙しいから皿洗いをお願いしたいんだけど」と冷静に伝えれば、「わかった。やっておくよ。」とあっさり引き受けてくれることもあります。
同じ内容でも伝え方次第で相手の反応は大きく変わるのです。
上手に伝えるコツについては【解決】職場の人間関係に悩んだときに試してほしい3つのことでも解説しています。
人間関係に疲れた気持ちを癒してくれる名言
人間関係の疲れを癒す名言1:坂本竜馬
疲れちょると思案がどうしても滅入る。よう寝足ると猛然と自身がわく。
坂本竜馬
寝不足な日が続くと眠気でぼんやりするだけでなく、いつもよりイライラしたり、気持ちが沈んだりと、心まで調子を崩してしまいます。
その結果、他者にまで配慮する余裕がなくなり、トラブルに発展することも。
身体の不調は心にも悪い影響を与えてしまうのです。
繰り返し言われてきたことですが、たっぷりの睡眠・栄養のとれた食事・適度な運動は心にも身体にも大切なこと。
これらを守っていれば、自然と前向きな気持ちが生まれ、人とも穏やかに接することができます。
坂本龍馬も心と身体の健康を大切にしていたからこそ、敵対していた薩摩藩と長州藩との同盟締結にも前向きに取り組めたのかもしれませんね。
人間関係の疲れを癒す名言2:オードリー・ヘップバーン
幸福のこんな定義を聞いたことがあります。「幸福とは、健康と物忘れの早さである」ですって!わたしが思いつきたかったぐらいだわ。だって、それは真実だもの。
オードリー・ヘップバーン
イギリスの大女優オードリー・ヘップバーンの言葉です。
ヘップバーン自身もどこかから聞いた話のようですが、彼女の名言として残っています。
人は同じ失敗を繰り返さないために、ネガティブな記憶ほど頭に残りやすくなっています。
しかし、ずっとネガティブな記憶を引きずると、のびのびと行動できませんし、心にも負担がかかります。
ネガティブな記憶を忘れるには、紙に書き出すのがおすすめ。
脳が「紙に記録したなら、覚えておく必要はないな」と判断し、ネガティブな記憶を手放しやすくなります。
人間関係の疲れを癒す名言3:シェイクスピア
他人もまた同じ悲しみに悩んでいると思えば、心の傷はいやされなくても、気は楽になる。
シェイクスピア
イギリスの劇作家であるシェイクスピアは、悲しみの扱い方を名言に残しました。
人間関係で悲しいことやつらいことがあった時には、家族や友人に話してみましょう。
問題そのものは解決しなくても、悲しみやつらさに対して「分かるよ」と一緒に抱えてもらえるだけで、心の中の重苦しさが少し軽くなるはずです。
「身近な人に話すのは難しい」という場合には、カウンセラーなどの専門家に相談するのも良いでしょう。
まとめ
今回は「良好な人間関係を保つ」「うまくいかない人間関係を解決する」「人間関係の疲れた気持ちを癒す」という3つの切り口から、偉人たちの名言をご紹介しました。
人間関係の悩みに関する名言は、国や性別、年齢や職業を超えて共感できるものばかり。
それだけ、どんな人でも同じように人間関係に悩んでいるということです。
気に入った名言、心に響いた名言があれば、手帳などにメモしてみましょう。
人間関係でどうすればいいか指示してくれる名言は、迷った時のあなたの支えになるはずです。