人間関係が苦手な人にとって、仕事での人間関係もストレスになりがち。
「こんな自分でも働ける仕事なんてあるのかな?」と不安に感じている人や、実際に人間関係が原因で仕事を辞めてしまった人もいるかもしれません。
そこで今回は、人間関係が苦手な人に向いている仕事をまとめました。
また、人間関係が苦手な人が居心地よく仕事をしていく上で大切にすべきポイントもご紹介しますので、ぜひあわせてご覧ください。
人間関係が苦手な人に向いている仕事
人間関係が苦手な人にとって「コミュニケーション」は大きな壁となります。
人間関係が苦手な人は、
- 他者に嫌われたくない
- 他者から攻撃されたくない
といった気持ちを持っているため、自分の考えや気持ちを自由に話すことに抵抗があるからです。
そのため、職場での雑談や飲み会を苦痛に感じる人がたくさんいます。
ここでは、そんなコミュニケーションの課題を解決できる仕事をご紹介します。
なお、人間関係が苦手な人の特徴については、人間関係が苦手な人の特徴と克服方法【苦手なままでもOK】で詳しくまとめていますので、ぜひこちらもあわせてご覧ください。
コミュニケーションの機会が少ない仕事
■工場や倉庫での仕事
工場や倉庫では自分に割り振られた作業に集中すれば良いため、他の人とのコミュニケーションは最小限に抑えられます。
単純作業を続けるのが得意な人におすすめです。
■清掃
ホテルやビルなどの清掃は、自分が担当する部屋や場所をキレイにします。
コミュニケーションの機会も少なく、仕事中は周囲から注目されることもないため、他者の目が気になる人でも安心して働けます。
■新聞配達やポスティング
担当する地域の住居を回り、郵便受けに新聞やチラシを届ける仕事です。
仕事中は1人なので、コミュニケーションを取る必要がありません。
また、自分のペースで働けるのも魅力です。
■宅配
荷物を指定された場所まで届ける仕事です。
宅配会社に勤務するだけでなく、Uber EatsやDiDi Foodなど、個人でも始められるシステムが増えているため、人間関係が苦手な人にはぴったりです。
誰とも会わずに完結する仕事
■在宅ワーク
自分で出来る在宅ワークなら、誰とも会わずに仕事ができます。
例えば、プログラマー・Webデザイナー・Webライターといった仕事は、クラウドソーシングサイトを使えば、簡単に仕事を受注できますし、納品物もサイト上で送れます。
また、顧客とはメッセージを使ってのやり取りになりますので、口頭での対話が苦手な人でも言葉を整理してコミュニケーションが取れます。
■ブロガー・アフィリエイター
ブロガーやアフィリエイターは、自分のブログに広告を設置し、ブログの読者がその広告をクリックしたり、商品を購入したりすると、広告主から成果報酬をもらえます。
人と全く関わらずに仕事ができるので、地道にコツコツ仕事を続けられる人におすすめです。
マニュアル対応が求めらえる仕事
■コールセンター
コールセンターは、顧客からの問い合わせやクレームに電話対応する仕事です。
人間関係が苦手な人には向いてないように思われますが、実際にはマニュアル通りに話せば良いため、「自分」を出したくない人にとっては安心できる仕事となっています。
■接客業
「人間関係が苦手なのに接客業は無理!」と思うかもしれませんが、多くの接客業は「お客様にどう対応するか」をきちんとマニュアル化しています。
そのため、「自分」ではなく「店員」を演じる気持ちで取り組めば、人間関係が苦手な人でも十分に楽しめる仕事となっています。
人間関係が苦手な人が仕事をする上で大切なこと
ハキハキと挨拶する
人間関係が苦手だからと言って、挨拶しないし、目も合わせない、声掛けにも返事をしないなど、職場の人との交流を避けていると、周りの人は「この人、怖い」と近寄りがたく感じます。
また、「挨拶もしない非常識な人」「声をかけても無視する嫌な奴」といった批判を受ける原因にもなります。
その結果、周りの人から浮いてしまい、職場に居づらくなり、次の仕事を探すことになってしまいます。
人間関係が苦手だからこそ、職場で居心地よく過ごせるよう、挨拶はハキハキと行いましょう。
- 相手に笑顔を向ける
- 自分から「おはようございます」「お疲れ様です」と声をかける
- 相手に届く声で話す
この3つを押さえて、挨拶をしてみてください。
挨拶がちゃんとできていれば、「みんなと仲良くなろうとしている」という気持ちが伝わり、周りの人も協力的になってくれるはずです。
「報・連・相」を大切に
チームで仕事をする職場では、報告・連絡・相談は必要不可欠。
このどれか1つでも欠けていると、損害や迷惑を与えることになり、「無責任」というレッテルを貼られてしまいます。
「でも、上司に声をかけるのが怖い」という方は、メル・ロビンス(Mel Robbins)が提唱した「5秒ルール」をぜひ試してみましょう。
私たちは「行動しよう」と思ってから5秒経つと、その行動をしない理由をあれこれ考えてしまいます。
例えば、「上司に声をかけなきゃ」と思っても、5秒経てば「今、忙しそうだから」「先に〇〇をしてから言おう」など、やらない理由を次々に思いついてしまうのです。
だからこそ、「声をかけなきゃ」と思ってから5秒以内に、「少しお時間よろしいでしょうか」と声をかけてしまうのです。
「いきなり声をかえるとしどろもどろになってしまう」という方は、事前に話すべき内容をまとめたカンニングペーパーを用意しておくと良いでしょう。
また、話しかけづらい人への声掛け方法は、【解決】職場の人間関係に悩んだときに試してほしい3つのことでもまとめていますので、こちらもあわせてご覧ください。
自分を下げる言葉を使わない
「自分なんてダメ人間だから」「自分は〇〇できないから」と自分を下げる言葉を繰り返していませんか?
いつも自分を下げる言葉を繰り返していると、「どうせできないから」と何事にも挑戦できず、仕事でも成長できなくなってしまいます。
また、日本人にとって謙虚さは美徳ですが、あまりにも自己卑下が強いと、周りの人は「構ってほしいのかな」と面倒に感じたり、「いつまでウジウジ言っているんだろう」と不快になったりと、ネガティブな気持ちになってしまいます。
できるだけネガティブな言葉は控え、ポジティブな言葉を使うように心がけてみましょう。
全ての人に好かれようとしない
人間関係が苦手な人は、全ての人に好かれようとして、八方美人になってしまい、かえって嫌われてしまうことがあります。
実際のところ、全ての人に好かれることはありえません。
なぜなら、真面目な人を「融通が利かない」と思う人もいれば、優しい人を「リーダーシップがない」と感じる人もいるように、ある人が長所だと思うところを、別の人は短所だと感じることがあるからです。
全ての人に好かれようとせず、あなたの良さを理解してくれる人を大切にしましょう。
まとめ
この記事では、人間関係が苦手な人に向いている仕事と仕事をする上で大切なポイントについてご紹介しました。
人間関係が苦手な人は、
- コミュニケーションの機会が少ない仕事
- 誰とも会わずに完結する仕事
- マニュアル対応が求められる仕事
の3パターンから仕事を選ぶのがおすすめ。また、仕事をする際には、
- ハキハキと挨拶する
- 「報・連・相」を欠かさない
- 自分を下げる言葉を使わない
- 全ての人に好かれようとしない
という4点に注意することで、仕事での人間関係がさらに楽になるでしょう。